ぼくのはてな。

「推しのためならえんやこら」なバンギャルです。ヴィジュアル系、アニメ、漫画、ゲーム、アイドル、サブカルチャー。

2017/04/01 2年ぶりに「本命」のステージを見てきた(for severe addicts only@心斎橋Paradigm)

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 2017年4月1日、年度変わり初のライブは『for severe addicts only』でした。

 

当日、開場に間に合わせて行くどころか、タイムテーブルが出たのを良いことに19時20分頃に箱へつき、心斎橋paradigmへ入って、チケットを出した時、「どのバンドさんを見に来られましたか?」と聞かれ「フォ、フォー……フォーー…。フォー、シビア、アディクツ、オンリー…です……」とバンド名をしどろもどろになりながら言って入場し(もぎられた半券に赤ペンで"for"とだけ書かれてたの笑ったw)、ああ〜まだ転換の時間じゃないのか…って前のバンドのライブが中継されているのをロビーでぼーっと見つめながら、いつもと違う箱だから緊張するなぁ〜!っていう高揚感でもなく、『明らかに気持ちの構え的にも違う雰囲気』で、そわそわしたりして。 

 

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先にもう結論を言うと、本当に行ってよかった………と思った。

 

今も、凄くふわふわとしてる。自分が見たのが夢か現か、でも確かに私はそこに行きました。

フロアに入った時、そして私はなんの躊躇いもなく上手へ向かった。

転換時の、音出しの時、ボロボロの薄い幕の向こう側に確かに私の大好きな人たちの音がある…好きで好きでたまらなく、追いかけていた音がもう目と鼻の先にある…と思うだけでまだライブも始まっていない明るい客席で、目頭が熱くなった。

でも、そんな中でも、私は自分のこの足で、ちゃんとここに来たのに、チケットだって前日ギリギリセーフで前売りのイープラス滑り込んだのに笑 『夢の中にでもいるんじゃないか』と思ってた。

 

そうやって、またほとんど思考も停止して脳細胞を毎秒死なせながら笑、出演予定時間にもなる19時35分も間もないころ、いよいよ暗転した時全身の脈がドクドクと暴れ狂ってる

始まる…!って思って幕が開いた途端に、ドラムのRyoさんが出てきた。サキくんも出てきた。

登場SEもないなか、そろりそろりと暗い影を落としながら一人また一人と出てくるときに、ファンがするメンバーコールに「この感じ、なんか本当に懐かしいなぁ」って物思いに耽っていたら、慎ちゃんが出てきた。

 見た瞬間、まず思ったこと。「あ、生きてる……動いてる……」当たり前や。

でも、それくらい、ステージの上の彼のことを見てなかったんだし、そう思うのも仕方ない…。最後にライブハウスで見たの、もう2年も前になるんだし。(2015年の2月、umbrellaの唯さんの生誕祭でのdotrip.とLOKIのステージ以来) あと去年で慎ちゃん何歳になったんだっけ…確かに絶対30オーバーなのに若返っているんですが…って見た目のギャップにビビる私。。。

というか、The THIRTEENのライブで1度彼を見てるんですよ、大阪MUSEで。私関係者席のほとんど真横にいたから、視界の端になんか背ェでっかい人きたなーってチラって見たらいて、死んだわけですよ…。でも、その時姿かたちをはっきり見た覚えがない。シルエットは見たときにほんまに改めて見ても、私が見てた時より痩せたなぁ…って思ってて、今回はスーツだったから余計シュッてしたように見えた。いうほどガッリガリではないけど、ご飯はたくさん食べて元気でいてほしい。

RyoさんはそのThe THIRTEENのドラムサポートをしているのもあって、去年その11月のワンマンツアーの大阪MUSEで見てるはずなんだけど、自分のなかではほとんど別人だと認識するように「Ryoさんもみんなと同じく久しぶりにライブで見るみたいに感じるなぁ」って思ったりもした。

 

あーーーと思いながら、少し間をおいて進さんもステージに上がった。進さんも、ぜんっぜん変わってない…!最後に見たの、いつだっけ…って思ったら、進さんも2014年の12月の空【ku:】以来か…そりゃあ私も年とるわ…あっちは実年齢、見た目年齢と伴ってない少年のようなのに…笑 バンドマンの三十路も怖いけど、四十路もなかなか怖いね!女の私からしたら本当に羨ましい

 

そしてもうすでに1曲目から、ほとんど中盤まで、放心状態だった

 

慎ちゃんを見ながら、「見た目こそ少し変わったのかもしれないけれど、何も、何も変わってない」と彼のステージングをみながら、(お前は今日泣かないわけがないんだからもう手に持っとくのが吉と事前に準備した)右手に握りしめたハンカチの存在なんかも忘れて、自分はずっとステージの上手を見据えてボロボロと泣いてた。

私が、2013年の1月に電撃が走ったように惚れ込んだギターを弾く君に出会ったあの頃を思い出すような全身ビリッとした衝撃をうけた時と、そして2015年の2月に見るのにも聴くのにも精一杯だったくらい大好きなまま別れたあの頃と変わらず、慎ちゃんはそこにいた

怖いくらいそのままだなと思った

ギターを弾きながら楽しそうに、痛そうに、嬉しそうに、悲しそうに、コロコロと変えていく表情も、それに呼び応えるみたいに変わるギターの憂いさと優しさを帯びた音も、ときどきフロアを見据える鋭い視線もからかうようにメンバーを見る目線も、そのままだった

 

最初半分くらいはりょーさんの方を向いてたから、顔こそ見えないけど、スピーカーから聴こえる音が確信を持てるくらい自分の好きな音だった

なんとも言えないけどひたすらにその時は無性に泣けた

 

そして、ひとたびステージ全体に目を移せば、一番最初に「ほんっとうに、こんなに、ロックバンドさながら泥臭くて汚くて、でもそれが最高に似合う人たちって、きみたち以外いないんだな」って思った。素で「かっこいい」で圧倒されすぎる4人の今のステージ。着飾ってるわけでも、また変に気取るわけでもなく、4人とも素でこのバンドの音楽を楽しんでいるからこそ出る魅力があった。音源も配信されているものもリリースされたものも(CDの方はアヲイから申し訳たたないくらいお世話になってるフォロワーさんに物販代行頼んだそのあと、大阪のV系CDショップに置かれることになってそれ早く言ってーーー!笑 と申し訳なさで泣きそうになった笑)死ぬほど聴いたけど、生音の迫力が全く音源とは別物で、この裏切られ方、「聞いてるこっちがなんか悔しくなる」この面白い感じも、懐かしいってまた泣いた

りょーさんは自分の見てた位置の都合上あまり見えなかったんだけど、ちらりちらりと見えるたびにものごっついライブ嬉しい!ドラム楽しい!って顔に出てて、サキくんはフロア見て相変わらずニヤニヤと楽しそうなお客さんを観察してて、慎ちゃんはほとんどフロアほったらかしで俺!俺ーッ!俺のギター!ってやってて、進さんはキメ顔キメながら(よく見るとキメれてはなくて険しい顔で笑)歌ってて。それ、前は当たり前のように見てたのに、見える景色全部が全部、変わってないのが、私もとてもとても嬉しかったしそんなみんなを見て私もまた相変わらずかわいいって愛しさで胸いっぱいになるわけですよ

あとMCで進さんが関西弁喋るの聞くの私マジで人生お初では…?!って衝撃をうけた。進さん、バンド内では一番年上なのにいじられかわいいキャラなのずるいな…空【ku:】ではバンド内だと年下だからそこでも可愛がられてるキャラなのに先輩風吹かせられてないところ心底可愛すぎてシンドイ!MC自体はゆるっと、でもサキくんがキレのあるツッコミしつつ、りょーさんボケ、それ見て笑う慎ちゃん。それも見てあ~ってMC聞いてて「面白い」よりまず「感慨深い」って思う私…

どんどん語彙力が失せてくる。

 

でも、ギャンギャンすんごい褒めちぎってるけど、1曲目からライブ途中でハッ?!ってなるまで、人間、体の7割が水分だけどすでにもう5割は目から出たって思うくらい絶え間なく涙が出続けて、私、そのとき単純にfsaoは「純粋にライブや音楽自体を楽しむの、今の時点では無理だな」って軽く悟ってしまった。そして、このバンドが絶対にこれから先、自分の1番になることがないってことも。

確かにライブはかっこいいんですよ。メンバーの4人中3人がアヲイということもあって、曲しかり歌詞しかりアヲイ成分強めだけど、そういう応援してた情を抜きとしてもかっこいい。正直こう思うのも悔しい。身内臭漂う似た界隈関西ドマイナーバンドと対バンしてるの、色んな人に見せることはできていない、バンドもファンすらも「身内」にしか見てもらってないっていうのが心底勿体ないなって思う、そこらへんはメンバーのジャッジ次第なところではある、「売れるため」にこのバンドは組まれてないわけだし。

そう思いつつも、自分がfsaoを見るのは、所謂メンバーの「生存確認」に近いと思ったんだ…。「元気かな」って様子見程度のフラットな気持ちで言ってもこんなに好きで好きで不安定になる。まだ、こんな関西の暗くて狭いライブハウスのステージで音楽を続けてくれている、そんなみんなを見守れる「幸せ」はあっても、申し訳ないけどライブのなかに「楽しい」は全くもって一切なかった。「楽しむ」っていうのは自分の気持ち次第だけど、まだ難しいと思う。

 

時間が解決してくれるって本当で、当時受けた解散ショックのちの病み期とか新盤組んだショックは癒えた(はず)だけど、年単位で時間が過ぎてもこれなもんだから、一体何年かかるやらって話である。それだけ、慎ちゃんしかり、Ryoさんも、サキくんも、進さんも自分にとっては個々の存在自体も、バンドのイメージも色濃く残っていて、それをまだ完全に振り切れてないんですよね。でも、ライブは本当に行ってよかったと思う…変な意地や、後ろめたさも振り切って、厚顔無恥でライブハウスに恥を晒しに来てよかったです…これは本当に。タイミングって大事。逆に、今日のライブに行けなかったら、行かなかったらこの先で一生「行かない」選択肢をとっていたかもしれない。

あと、私は自分のことやり終えるまで(留学し終えるまで)、絶対fsaoは行けない、行かないって謎の制約設けてて、でもこれも結果的に破ってよかったと思ってる。留学し終えて、就職して、さあライブに行こうかなってなったとき行くのかなってなったらそうじゃないんだろうなぁって。今、この時、ちょうどリリースもあって、視界にfsaoを置いてる自分がいる、さすがにもうfsaoが結成して1年と半年も経って気持ちもこじらせた気持ちも落ち着いてて、なによりこのライブに行かないことが、自分の一生のうちで勿体ない選択肢でありたくない。

まず!見よう!見てから考えろ!って思い切って、4月1日の私よかったね。直前までイモってしまったけど、4月ももう3日になっちゃったけど、今まで心の中でもじゃもじゃしてた気持ちがびっくりするくらい軽くなって、むしろ幸せなんだよ。ドーパミンガバガバ!怖い話だね、単純だね…前回、あんなブログも書いたのに。

逆に見なかったからこそ、思い出のなかの黒い箱に閉じ込められて、負の無限ループでもじゃもじゃがなかなかとれなかったのかなぁ。でも、2015年10月にあんなに発狂してた自分、本命の事含めてメンバー全員を「残酷な人たちだ」と切ってしまった自分よ!1年以上もかかったけど、そんな気持ちは埋葬したよ。君はやっぱり腐っても慎ギャなんだ。

fsaoというバンドは、自分の中で1番にはなれないバンドなのかもしれない。でも、ギターだけは、どこの何をとっても、ギターの奏でられる一音一音がとても自分の追い求める理想の塊のような音で、そしてそのギターを弾く慎ちゃんも、ステージングから音楽に対する思いも姿勢も大好きがいっぱい詰まった1番には変わりがない。

 

今回、ライブに行って今思うことって『for severe addicts only』のバンド名さながら、自分、ギタリスト慎という人間が生きているという情報を目や耳で摂取しないと多幸感を得られない中毒者なのでは……(わりと真面目)とやっと思えてきた。す

このライブで得た自分の総括、『本 命 は シ ャ ブ 』

こんな頭のわるい総括しかできない自分がかなしい。

最近は自分にとって「本命」って言葉の重みが凄くて、アイドル用語からパクって「推しバンド」「推しメンバー」っていう(その方が、応援してる自分としてもフラット)っていう勝手な決まりを作ったんだけど(笑)、それくらい、本命っていう存在は新興宗教の神様にも等しいたったひとりの存在なんです。「推し」は何人でもいていいけれど神様はひとりしかいない。それが私にとっての慎ちゃん。こんな面倒なファンついてごめんねって思うけど、ここまで人を狂わせるって、ある意味才能であり魅力なんだよ、きっと。よかったな!(?)もう私は慎ちゃんの視界の入らない端のほうで勝手に見てると思うけど、勝手にこれからもよろしくね。ギター、変わらずファンの見えるところで弾いてくれてありがとう。やっぱり慎ちゃんのギター、いつ見てももっともっと沢山の人に評価されるべきだったと思うし、それが叶わなかったのが今でも納得いかないくらいかっこいいよ。見つけられただけ私は幸せなんだろうけど、私はわがままなので、どうしても君のギターや、アヲイというバンドも、大阪BIG CATのキャパ人数も超えるもっともっとたくさんの人に認られてほしかった。そんな気持ちだけで前のめりになって、ひとりよがりに気持ちぶつけてしまって本当に申し訳ないと思ってる。ごめんなさい、やっぱり好きです…ってなんだこのブログは…

もうこの気持ちも伝えられることはないんだろうけど、新年度1発目、気持ちの切り替えになるいいライブにお邪魔させてもらったと思った4/1でした。