ぼくのはてな。

「推しのためならえんやこら」なバンギャルです。ヴィジュアル系、アニメ、漫画、ゲーム、アイドル、サブカルチャー。

一連の炎上で考える「バンドマン」と「ファン」の不安定さ

 

ヴィジュアル系で彗星の如く現れ、絵に描いたような大炎上(そして言い訳)をしているバンドマンがいて面白すぎました。やることなすこと全て火に油という流れを見て、ヴィジュアル系バンドマンよりも炎上芸人の素質があると感じました。ツイート内容を全文引用すると、

 

みんないろんなバンドが解散活休して悲しがってるけどバンギャがライブにあまりいかないお金を使わないようになったのが原因の1つになっているということを自覚してほしい

 

というもの。勿論、リプ欄では

 

  • お前が売れないことをバンギャのせいにするな
  • そういうこと言うからお前は売れないんだろ。
  • ファンは慈善団体じゃない
  • そんなに金が欲しいなら就職したほうがいいと思います
  • それだけの魅力が無いからお前には金は落とさないだけ

 

一方、こういう意見も見かけました。

  • これがバンドマンの本音だろうから、心の底では思ってるだけで言わない人もいるんだろうな
  • 確かに毎回『今日のライブ頑張ってください*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ✩‧₊˚』ってリプだけは熱心でライブ行かないリアとネトギャも多いから事実だよね

 

等のご意見も見かけ、カオスそのものになっていてやはりお金の話は揉める元!と思いました。ちなみに直近のブログでドマイナーの金銭事情まで赤裸々に暴露していて(後半は予想大会)『なんというか…すごいな……』っていう感想を抱きました。給料事情やライブハウスのことまで赤裸々にバンドマンがブログに書く時代になったことが凄い。

 

私は最初このツイートみた時は後者寄りの意見でしたが、もちろん良い曲や良いライブをしている自信を持って活動して発信してるというのは本当に大大大前提の話だと思っています。

でもお金もバンドを続けるにおいてすごくすごく大事なことだというのもわかる。

バンドはどうしても、自分たちのやりたいこと、理想だけではやっていけない部分もあるだろうし、だから所謂『売れ線』の曲や路線っていうのもあるんだと思います。

 

ファンがいなければバンドは解散する。

ファンがみんながみんな、ライブをゆるく楽しんでいる"ライト層"でもバンドは続けられない。

 

炎上での騒ぎを見てると音楽的・情緒的な観点からV系を見ている人(バンドに夢や理想を重ねて見ているひと)と、V系を金銭・ビジネス的な面で見ている人の(現実的にかかる費用や時間、そしてそのリターン)意見でぱっくり分かれていると思いました。たぶん。

ですが、元はと言えば

今回の炎上で一番ダメなのは、お金のことを公の場で堂々と言うことです。

御本人は『ネトギャに向かって言ったつもりだった』と言い訳していますが、たとえツイートの主語がネトギャだろうがバンギャル全体だろうが夢を提供する立場で、それをぶち壊すようなことを言ってはいけないと思います⚠︎⚠︎⚠︎

 

マジでバンドマンだろうが、誰だろうが、お客さんからお金をもらい、サービス(ライブ)を提供している以上、お金の流れを事細かに説明して「いかにバンドマンが大変か」「ファンがいくらお金を払わないとどの程度の赤字が発生するか」を説かれても、客側はそうか、頑張れ!!!としか思いません。

どこの誰だって例外なく夢や目標を追いかけるには膨大なお金と時間が必要なのは当たり前だからです。そりゃあ最初のうちで1人で何十人とお客さん呼べる人の方が稀よ!

 

私は勿論バンギャル側なので、バンギャルだって大変というのは自分もそうだし、周りのばんぎゃるちゃんを見ていてもとてもとてもよく知っています。あくせく働き、有給をもぎ取り、なるべく安い交通手段を抑え、1枚でも多くチェキを買う。お金もそうだけれど、社会人になると時間が一番のネックなので、定時ダッシュや夜行バスで帰宅後そのまま出社とかタイムラインで見たりします。私も去年フリーターな割に、職場が慢性的な人手不足だったのでライブ当日の休みは取れても前後のシフトが詰まりすぎて転換中に意識が飛ぶ程必ず寝不足でした。

 

まぁそれは置いといて!ここからは私的ファン側の意見。

ファンとバンドを繋げているのはライブです。

そして、ライブハウスで直接的にバンドとファンの金銭のやり取りはないかわりに「チケット」という仲介役が存在します。(ドリンク代とか物販もろもろは除き)

チケット自体お金を払って買うもので、これがないとライブハウスに入場できません。でもファンにとっての『チケット』はお金そのものではない。

だからチケットの半券を「思い出」として保存する人もいる。私も保存するタイプ!

 

ただ、ライブを1回、バンド側はライブに出演する、ファンの場合はライブを見に行くのには、お互い見えないお金の流れが存在する。

バンドは出演料・メイク代・機材・ツアーになれば交通費や宿泊費など、

ファンは主に交通費・宿泊費・物販など。

これらはお互いどれだけの費用がかかっているか具体的にはわからないが、1番やりくりが大変なのではと思っています。

 

でも大変だからといってお互いの見えないお金の流れ・頑張りを一方に押し付けたりしちゃいけないっていうのが私の一意見。

バンド側は好きで、夢を追いかけバンドをやっていて、ファンも好きでライブに行ったりCD買ったりするわけで、それを自分はこんなに大変なんだから一方が一方に向かって譲歩しなさい、尊重しなさいっていうのは一気にバランスが崩れてしまう。大変なのはみんな同じ!

 

 バンドマンはライブ1回やっても客が何人いて、さらに物販で何円使わないと、出演費用・メイク代・機材費でマイナスです!(=客がお金を使わないとバンドは解散の一途を辿ります!)なんていわれても、こちらが払うのはあくまでライブのチケット代3500円であり、やれ出演費や機材費が〜と言われてもそれに具体的にどれくらいの費用が掛かるのかなんて知らないし、ぶっちゃけ言うとそれはファンは知らなくていいこと。

 ただ、ファンも1回のライブで、交通費、遠征になれば宿泊費、物販に使うお金etc.はバカにならない。でもそれはバンドマンは知らなくていいことだし、ツアーになるとバンドマンも交通費・宿泊代がかかるのは一緒。「こっちだって、地方住みで都内に行くのに毎回バカ高い交通費払ってんだ!その上物販で"金使ってやってんだぞ!"」って話になるといよいよバンドとファンのバランスが崩れる。だから本当にお金の話はノータッチのほうが凄くお互い幸せ!!!

 

でもお互いがお互いの、見えないところを"想像して"(大変なんだろうな)と考えることも大事なんだろうと思います。

 

たとえば、私の好きなバンドマンでファンの気持ちを知るためだけにツアー中、機材車でなく高速バスを使い移動したバンドマンがいます。ファンの気持ちを歌った曲を書いたり、そうやって相手の立場になって考えることは、ファンにとってはとても嬉しいものです。

逆に、ファンっていうか、こういう話を別に友達とするわけじゃないから私は〜っていう話になるけど、私は去年はほぼ遠征などに行かずで地元の大阪、関西のライブを中心に行っていました。バンドは都内のバンドなので、わざわざ来てくれてありがとうございます!って意味で物販にお金を落としたり、CDも複数買っても手元に1枚あったらいいから他のバンドのファンの子と音源交換したり、気になってる!っていう子にあげたり、きっとバンドの人はこうしてくれたら嬉しいだろう!っていうことをしてきた(つもり!) 

 

そういうのがステージとファンを繋ぐ大事なものなんじゃないかと私は思ってます。

今やSNSやらインストアでも、よく言われる『距離の近さ』の話とかもそうですけど、だからといってファンもバンドマンも内情やら何もかも話したり、友達みたいに接することがいいわけじゃない。それがわかる人もいれば、何度言われてもわからない人もいる。本当にこのバランスは難しいよね、とファンの立場ながら思うのでした。

 

バンドマンとファンの前に、みんな1人の人間なんだし、音楽を通してバンドを通して出会った人に対して、信頼を損なうことを言って批判を買うのは当たり前って思考ができない人を私は好きになりたくないなぁ。

描く理想や追い求める夢と、ビジネス面を同時に考えられるのがプロとしてあるべき姿なんだろうけど、今のヴィジュアル系でそのバランスの舵取りをするにはよっぽど頭の切れる人がメンバーにいたとしても、とてもとても難しいことだと思うんだけど、改めて炎上の流れを見て、ヴィジュアル系ってお客さんのターゲット層が狭いうえヘビーなファン層に支えられてるバンドが沢山いるので、余計に色んなものが曖昧で不安定なんだろうなぁとしみじみ思うのでした。

 

何が言いたいかわからなくなってきてしまった!

けど、わたしやっぱりヴィジュアル系好きなのだわ!と思うし今回の件で自分の意見を発信してる人が沢山いて、「ヴィジュアル系もまだまだオワコンではない~~~!!!」と凄くほっこりした私です。

さらに件で私の推しくんが凄く長文のマジレスを投稿していて、それを読んだとき「私の推しくん、最高にかっこいいな~~!!!」ってもっと好きになったし応援していて良かったなぁと思いました。

人によっては"大人げがない"という人もいるんでしょうけど、私は少なくともちゃんと応援したい人に出会えてるって再確認できたことがとても嬉しかった!私の今の推しバンドマンくんは「好き!」思うことはまぁそうなんですが、「この人応援しててよかった!」って何度も何度も思える素敵な人です。

バンドを好きになるのは時間がかかったりタイミングもありますが、嫌いになるのは本当に一瞬なので、世のバンギャルちゃんには素敵な本命が見つかっててほしいと願うばかりです。

なんだこの話!

 

とりあえず、みなさま良きバンギャルライフを!